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表5−10 釜山港フィーダー埠頭の施設整備内容

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韓国政府は、コンテナ貨物量が長期的にも増え続けると判断して長期計画も策定している。主要内容は、「釜山港及び光陽港を東アジアのコンテナ中心港湾として整備すること」と「その他の一般港にはフィーダー埠頭を整備すること」である。
釜山港では現在の内港は狭いことから、2011年(平成23年)度までに、西側にある加徳島に新しく水深15mの24バースを整備することにしている。
又、韓国政府は、内陸輸送貨物を海上運送ヘシフトさせるための沿岸輸送基地を整備しようとしている。そのため、現在内貿港湾としても機能している釜山港、光陽港、牙山港、群長港、木浦港、馬山港等に2011年(平成23年)度までに5千トン級のフィーダーバースを約60バース整備する計画である。
(5)京浜港
東京港は、高規格コンテナ埠頭の整備、モーダルシフトの推進を担う内貿ユニットロードターミナルの整備などを中心とした再整備を進めており、2005年(平成17年)には内貿・外貨合わせて1億トンの貨物取り扱いを目標としている。具体的には、大井埠頭のバース数を8バースから7バースに減らすことにより岸壁延長を1バースあたり330m〜350mに拡張し、1ターミナルあたりの面積も拡張する。又、水深も現在の13mから15mに増深することになっている。さらには、新海面処分場に大水深コンテナターミナル(水深15・16m)を1バース、中央防波堤側埋立地(その1)に水深13mのコンテナターミナルを2バース、青海埠頭に水深13mの外貿多目的埠頭を2バース整備することにしている。
川崎港は、第1期事業として1996年(平成8年)4月から供用を開始した第1バースに続き、2001年(平成13年)を目標にした第2期事業を計画している。現在水深14mの第1バースを15mに増深すると同時に、水深15mの第2バースを建設し、全長700mの連続バースを完成させることになっている。ガントリークレーンは、5基体制に、トランステナーも現在の4レーンから7レーンに拡充する計画である。

 

 

 

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